無人島の思い出

私の小学生の夏休みといえば、潮干狩りだった。
場所は決まって三河湾、梶島。
亡くなった親父が、素もぐりでかにや大アサリ、ニシなどを獲る。
親父の仕事は、お休みではない。
夜勤明けだ。
ご苦労なことである・・・
そんなわけでお子様がついていくと、
やることと言ったらあさり掘りくらいしかないわけだ。

そんないつもの海で親父が教えてくれた事。
「腹が減ったらこれを食え」
岩についたカキをカマではがして開け、海水で洗ってペロリ。
美味かった。
すっげぇ美味かった。
だから私はいまでもカキは生しか食わない（というか食べれない)んだと思う。
今思えば、食中毒とか寄生虫とか大丈夫なんか！
と、つっこみどころ満載だが、あの頃は海がキレイだった。
私はアトピーが酷くて、夏になるとあせもと同時に悪化した。
海で泳ぐと、あせもが治った。かゆみが止まった。
だから親父はしょっちゅう私を海に連れて行ったんだと、
大人になってから知った。
親父は1人でいくのが寂しいから、私をつれていくのだと思っていた。
・・・ひねくれものだな、私。どないな小学生やねんｗ

今回久々にその梶島を思い出して、ググってみた。
最近客が増えて、あそこはだめだ、と生前親父がほざいていたが・・・
なるほど。
どっちの料理ショーで出たそうで・・・